昨日、カフェテナンゴ深沢店で「エル・インヘルト農園」についてのセミナーを行った。
この農園は2008年に訪問。自力でアポなしという厳しい条件だったが、
オーナーのアルトゥーロ・アギーレさんに会って話をして、農園内を見せてもらうことになった。
農園はいくつもの区画に分けられていて、それぞれに名前がついている。
区画ごとに品種が違うのは珍しくないが、シェードツリーが違っているのは興味深い。
シェードツリーのメインは「インガ系」だが、グラビレアはウエウエテナンゴでは少ないし、
マカダミアナッツをシェードツリーに使っているのはかなり珍しい。
精製工程では、「発酵」・「洗浄」後にさらに「流水に24時間漬け置くという」独自の工程も
面白い。
エル・インヘルトの魅力を伝えきれたかどうかわからないが、他では絶対に聞けない話が
たくさんあったと思う。
ぜひ、一度は訪問してもらいたい農園だが、行くのは大変である。
この講義の前に、伊藤農園(みかんジュースがモンドセレクションを獲った)のジュースの
9種類飲み比べをやった。
甘味、酸味、苦みなどの構成要素がそれぞれに違っていて面白かった。
ジュースの色もそれぞれ
「ジュースを甘さ順に並べてください」の問は、参加者がそれぞれに少しづつ違った回答を
出した。
甘さを感じる時に、その「甘さ」だけをとらえるのか、他の酸味や苦みとのバランスのなかで
「甘さ」をとらえるのかの違いが出たと思われる。
「味の捉え方」についての勉強には最適なジュースだったと思う。
私のお気に入りは「なつみ」のジュース。このジュースの味の複雑さは際立っていた。
伊藤農園「なつみ」