『世田谷コーヒー宣言』 スペシャルティコーヒー専門店カフェテナンゴの公式ブログ

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カテゴリ:グアテマラ(コーヒー)( 70 )


2014年 07月 23日

ドライミルの後、ウエウエテナンゴへ向う

ウエウエテナンゴはグアテマラの北部。日本語では多少コミカルに響くこの名前だが、ウエウエットレの木がたくさん生い茂る場所という意味である。

コーヒー産地としてはグアテマラシティ近辺やコバンのほうが古いが、現在中米で、いや世界で見てもトップクラスのコーヒー豆を産出するエリアである。

しかし、遠い。アクセスしにくいのだ。車で行くとグアテマラシティからたっぷり6時間以上かかって山のふもとまで行って、そこから各農園、農協まで2~3時間をかけていく感じ。

今回も例にもれずグアテマラシティからスタートし、ウエウエに向かう。

その前にフェデコカグアで見たコーヒーの選別機を紹介しよう。

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これが最新鋭の選別マシン!!ゲームセンターに置いてありそうな・・・。

とにかくこれで生産性がめちゃくちゃに上がったそうですが、価格もすごいそうで・・・。

これは動画で見せなきゃと思って撮ってきました。




取り除きたい欠点豆の色をコンピュータに登録しておくと、その色を持ったコーヒー豆がカメラの前を豆が通過した際にエアで吹き飛ばすという仕組み。従来の製品はカメラが一つしかなく、一方向からしかチェックできなかった為、カメラの死角に欠点がある場合は選別をスルーしてしまっていたが、この機械は裏表の2方向からカメラでチェックをするので、悪い豆を逃がさない。

こういう機械がでてくるとますますコーヒーがクリーンになっていく!!楽しみだ。
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by cafetenango | 2014-07-23 15:35 | グアテマラ(コーヒー)
2014年 07月 05日

カッピングカッピングカッピング

この出張では朝イチのカッピングが多い。そしてお昼も夕方も。カッピングの千本ノック状態ですよ。
そのために来ているのだから当たり前といえば当たり前か。しかし時差ボケ、寝不足で移動が多く、
体調管理が難しい中でのカッピングは本当に大変。
できれば中米に着いて1週間くらいのんびりして体を慣らしてからカッピングするほうが良いのだが、
そんな悠長なことは言っていられない。

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この日はグアテマラシティにあるフェデコカグアでいろいろな産地のコーヒーをカッピングさせてもらった。
昨年に続いて2度目の訪問になったこのフェデコカグア。ヘラルドさんも元気そうでなにより。
コーヒーの相場が急騰して、いろいろな問題が出てきているようでした。

終わるとすぐにパリンにあるドライミルへ。ここで新しい選別機を見る。精製、選別の機器がどんどん
良くなってくるとますます良いコーヒーが沢山できるようになる。

選別機の写真は次回。
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by cafetenango | 2014-07-05 19:14 | グアテマラ(コーヒー)
2014年 07月 03日

グアテマラシティへ

このブログ4月が最後の更新でずーっとほったらかしになっていました。すいません。
新人が入ってトレーニングをしていたら2か月があっという間でした。

さて出張報告をしていたんでした。ホンジュラス編が終わって、次はグアテマラ編。

ホンジュラスのサンペドロスーラの空港でミーティングをしてから搭乗。ホンジュラス、グアテマラ間を
飛行機で移動するのは初めてで、いつもはバス。早くてラクですね~。

距離的にはとっても近いのだが、エルサルバドルの空港で乗り換えがある。まあこのあたりのハブは
エルサルだから仕方ないのね。

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エルサルといったらこれでしょ。ププサ。絶対にたべなきゃ。

グアテマラに着いてホテルのお迎えシャトルバスを待っていたがなかなか来ない。

今までシャトルバスには何度も泣かされてきた私にとっては『またか』というあきらめの感情しか湧かない。
実際にあまりあてにしていない。

大き目のホテルなんかだとホテル名が入ったバスが来るので一応安心だが、家族経営のちいさなところ
だと、その家の自家用車でくるもんだからちょっと不安だ。

お迎えにきたと思って乗ったら、強盗の車だったなんてこともあるので注意が必要。

どういうことかっていうと。名前を書いたプラカードを持ってホテルの人が待っている。その名前をコピーし
たカードを持って強盗が待っているという恐ろしい状況。

空港から出た瞬間に強盗のほうのカードが運悪く目に入ってしまったらご愁傷様。というわけ。

グアテマラで一度明らかに怪しい状況に出くわしたことがある。

空港を出たら段ボールの切れ端にYoshiyukiと書かれたものを持って待っている人がいて、明らかに
あやしかった。予約段階では男性従業員が迎えにくることになっていたのに、それを持って待っていたの
は女性。

とりあえず話をしてみると、どうやら予約した宿に間違いはなさそうだった。私の名前を女性のものだと
思ったらしく、女性を迎えによこしたとのこと。

そのときは、本当にその宿の人だったのでよかったが、段ボールの切れ端(しかも四角ではなく、ビリッと
ちぎった感じのボロボロのやつ)はやめてほしいものだ。

今はさすがにそういう状況が生まれそうな宿は予約しないことにしている。

話が逸れましたが、とりあえず空港からシャトルバスでホテルについて、チェックインしたときはもう22時を
回っていたんじゃないかな?部屋はきれいで快適でずっと泊まっていたいくらい良かったが、翌日は朝から
カッピングの予定があり、そのあとはウエウエテナンゴに向かうことに。

せっかくいい部屋なのにたったの数時間しかいられないなんて・・・。
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by cafetenango | 2014-07-03 10:29 | グアテマラ(コーヒー)
2013年 08月 05日

アンティグアの休日(2013中米出張)

グアテマラでの予定は全て終了。今回の出張で一日だけの「なにもない日」。

のんびりカフェでコーヒー飲んで、昼寝でもできれば疲れも取れるんだろうけど。
次の日にはエルサルバドルに行くのでバスチケットを買わなければいけない。

そしてグアテマラに来た時には必ずチェックするカフェがあるので、それらを巡って、
新しくできたカフェも開拓していかなきゃと朝から外に出る。

カフェに限らず結構新しいお店が多く2年の間に無くなってしまったお店も多い。

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【カフェ・ビエホ】

やってきました。カフェ・ビエホ。アンティグア内でも数少ない自家焙煎カフェ。パンも
焼いていてこちらも美味しい。朝ごはんをここで。

食べ終わって店内をウロウロしていたら、2年前に来た時には無かったラボを発見。
すかさず勝手に入ってみる。するとハビエル君という店員さんが入ってきてこのラボ
の説明をしてくれた。

昨今のスペシャルティコーヒーブームの影響なのかカッピングができるようになって
いる。もちろん一般のお客さんも料金を払えばカッピングさせてもらえる。コバンや
アカテナンゴなど生産エリアごとにコーヒーが揃えられていて勉強になりそう。これ
は楽しそう。

しかしそれよりも【オリジナルブレンドが作れる】というのが面白そうだったのでやっ
てみた。

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アカテナンゴ、アンティグア、コバン、フライハーネス、サン・マルコスなどなど各地の
焙煎豆がアクリルケースに入っているので、好きな産地のコーヒー豆を好きな割合
で入れて、1リブラの自分だけのブレンドを作ることができる。料金忘れたけど、そん
なに高くはなかった。

ブレンドすると割合をラベルに記載してくれる。これはアンティグアの友達へのお土
産にした。

ハビエル君とアドレス交換をしてカフェビエホを後にする。

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つぎに入ったのはは「エスプレッサルテ」。カテドラルの脇にある。2年前は無かった
ので今回初めての入店。

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おお!カリタやハリオの器具が売っている。

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ドリップスタンドも!

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ニューオリエンテ、サン・マルコス、アカテナンゴと各エリアの豆が揃えてある。

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エスプレッソもあるし、エアロプレス、V60など抽出方法を選べる。今のスペシャルティ
の流れですね。

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サン・マルコスの豆をハリオV60抽出でオーダー!ちゃんとタイマー使ってやっている。

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いただきま~す。

『コーヒーちょうだい』って注文する人にとっては、豆と抽出方法を選ばなければいけな
いのは面倒くさいかもしれない。そんなのなんだっていいよ!って。

次はいよいよエルサルバドル編に突入!
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by cafetenango | 2013-08-05 12:00 | グアテマラ(コーヒー)
2013年 08月 04日

ラ・パンパ農園(2013中米出張)

ラ・パンパ農園、エル・リバノ農園、サン・フアン農園といったブランドを持っている
アカテナンゴのヘルベルとアンティグアで会うことになった。

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【アンティグア中央公園にて記念撮影】

「こっちに着いたら電話してよ」と言われていたので、グアテマラで携帯を買って
電話した。
通話料金は基本的にプリペイド式なので、外国人でも気軽に携帯を手にいれる
ことができる。しかも購入時に100Q(ケツァール)分の通話が付いてくるなどの
サービスがあるので、3000円くらいで本体を買えば、出張滞在中はそれだけで
事足りる。

ヘルベルに電話したら、娘をチマルテナンゴに送っていくついでにアンティグアに
いくからコーヒーでも飲もうと言われ、カフェコンデサを待ち合わせ場所に指定。
前にもふれたがこのカフェはだいたいの人が分かってくれるので集合場所に最適。
コーヒーも美味しい。

しかし、このカフェはサンタ・ロサ産の豆を使用している(現在はどうか調べていな
いが、数年前まではそうだった)のがちょっと残念。やはりアンティグアではアンテ
ィグア産のコーヒーが飲みたいじゃない?

アンティグアといえば、グアテマラきってのブランド地区(日本の米でいえば魚沼産)
だが、アンティグアにあるカフェテリアで提供されているコーヒーはほぼすべてが別
地区産のものだそうだ。そのほうが安いから。

アンティグアでアンティグア産のコーヒーを飲もうと思ったら、ほんの数件のカフェに
限られる。

今はもうないが、以前はコロンビア農園(名前はコロンビアだがれっきとしたアンティ
グアのコーヒー農園)のマルガリータさんが街外れで『チクワ』というカフェをやってい
て、ここは彼女の農園産のものを提供していた。

本物の【フロム・シード・トゥ・カップ】ってやつである。

ちなみにチクワという名前は、日本の食べ物『竹輪』とは何の関係もなく、グアテマラ
の古語。意味は忘れましたが。

ああ、また話全然違うところに・・・・・戻します。

カフェコンデサの前で待っていたら、彼と彼の息子が来た。とりあえずコーヒーを飲み
ながら現在の状況とこれからのパートナーシップについて話す。

アカテナンゴはさび病が激しかったと聞いていたのでさぞすごかったんだろう?と聞
くと今年は結構回復しているとのこと。アレッ?そうなの?とびっくり。

彼の農園では、本当にひどかったのは2年前。今年は収量は落ちたものの品質は
かなり高いものが採れたということだ。それが証拠にカップオブエクセレンスの国際
審査に3ロットが残っていた。(当時は審査中だった)

さび病にやられたコーヒーの木は実の熟成が止まり、赤くなることはなるが、ミエル
(蜜)がほとんどない乾いた実になってしまうらしい。

これからの天候次第ではさび病が再び猛威をふるう可能性もあるとのことで心配し
てた。

カフェの外にでると目の前は中央公園。よい天気。
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by cafetenango | 2013-08-04 10:55 | グアテマラ(コーヒー)
2013年 07月 30日

フェデコカグアのオフィスへ(2013中米出張)

フェデコカグアのヘラルドに連絡したらオフィスを案内してくれるというので、
ソナ5にあるオフィスに9時に行くことになった。
アンティグアに泊まっていたので、午後のほうが都合が良かったのだが、
ちょうどその日(5/10)は、母の日だったので、午後は家に帰ってしまうとの
ことで午前しか空いていないと。

朝7時にアンティグアからカミオネータ(バスのこと)に乗ってグアテマラシテ
ィへ。そこからはさすがにバスを乗り継ぐ勇気も時間もなくタクシーに乗った。

着いた着いた。ついにやってきました!ヘラルドにおいでと言われていたが
なかなか機会がなかった。でも今回やっと実現した!

フェデコカグアとは何ぞやという方に説明しておきましょう。

【Fedecocagua】

たぶん、Federación de Cooperativas Agrícolas de Productores
de Café de Guatemalaの略なんだと思いますが・・・。

ざっくり言えば、コーヒー農協の親玉みたいなものかな。

アティトラン地区とアンティグア地区を除いて、グアテマラの全ての地域で採
れるコーヒーを扱っている。

なぜアティトランとアンティグアは扱わんのだ?という疑問がふつふつと沸い
てくるでしょう。そうでしょう。

聞いてみましたよ。

アティトランというところは、農園が少なく小農家がほとんどの地域。コーヒー
の収穫期ともなれば、道端にコヨーテがたくさん出て、精力的にチェリーの買
い付けを行っている。

コヨーテというのは、仲買人のことで、道路の脇に秤を設置して地域住民が持
ち寄るコーヒーチェリーを量って買い取る。小農家からすると「お金がその場で
もらえる」というのは魅力的なので利用者はたくさんいる。

フェデコカグアにとっては、契約していた分を勝手に他に売られてしまうなど安
定した取引が出来ないため、この地域のコーヒーは扱わないことにしたのだと
か。

じゃあアンティグアはどうしてだ?だってグアテマラきってのブランド地区だろ?
と突っ込みたくなりますね。

アンティグアは、伝統的に他の地域から豆を集めてきて、アンティグア地域内
で精製処理をして【アンティグア産】として仕上げてしまったりするのでNGなん
だとか。

まあそういうことがあるからこそアンティグア生産者協会が設立され、本当にア
ンティグアで育ち、アンティグアで収穫された本物のアンティグアコーヒー、『ジ
ェニウィン・アンティグア』のロゴマークが生まれたんだろうけど。

そんなわけでその2地域は扱わないんだそうだ。

あとは、グアテマラを襲ったさび病の話も聞いた。前回さび病について書いたの
でここでは書かない。

ラボラトリーに案内してもらって、カッパーたちに混ざって一緒にカッピング。

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【写真はイメージです】
アカテナンゴ、ニューオリエンテ、サン・マルコス、コバン・・・。日本ではなかなか
並ぶことのない地区の豆が一堂に会すると気持ちいいし興味深い。日本だとウ
エウエとアンティグアに偏るもんなあ。

ヘラルドも昼過ぎには帰るとあってそわそわ気味。なのでカッピングが済んで、
オフィス内をぐるっと見てさっさと戻ることにした。

オフィスの前でタクシーを拾って、そのままショッピングセンターへ(ティカルフト
ゥーラとミラフローレス)。

施設内にある【&cafe】アンドカフェとかイカフェとか呼ばれるグアテマラのコーヒ
ーチェーンで休憩。
スターバックスみたいないわゆるシアトル系の作りで『グアテマラにもこんなの
あるんだ』と意外に思う方もいるかもしれないが、他にもこのようなチェーン店は
あるし、もちろんスタバもある。

カミオネータに乗ってアンティグアに着くとお昼を過ぎていたので、昼食をとりに
ドニャルイサというアンティグアで一番有名なカフェに入った。

サンドイッチとコーヒーをオーダーして待っていたら、一人の女性店員が近づい
てきて「あんたいつ戻ってきたの?」って言われた。見たら以前よく応対してくれ
ていた店員さんだった。あんたこそまだここにいたんだ。

帰ってきたんだなあという嬉しさがこみ上げる。コーヒーをおかわりして飲んで店
をあとにする。

アンティグアの街をぶらぶらと歩いて、新しいお店をチェック。

カフェとスパが増殖している。カフェのほとんどにエスプレッソマシンが設置され
ている。こういう時代になったんだなあと思いながら歩いていると、エアロプレス
とかV60とかカリタとか、そういうのまで置いている店があるじゃない。

すごい進化を遂げたなあとびっくり。
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by cafetenango | 2013-07-30 18:35 | グアテマラ(コーヒー)
2013年 07月 27日

コーヒーのさび病(2013中米出張)

中米の農園主たちが『こんなにひどくやられたのは今までにない』と口を揃え
るほど猛烈な被害を出したさび病。そのニュースは、コーヒー関係者でなくて
も一度はTVやネットのニュースなどで目にしているはずだ。

コーヒーの歴史で有名なのは、セイロン島のさび病。今は紅茶で有名だが、
もともとはコーヒーが植えられていた。それがさび病で壊滅したので、紅茶に
植え替えて現在に至るという。それほどの強い感染力を持った恐ろしい病気
なのだ。

今回の出張目的の一つにさび病の調査があった。サン・ヘラルド農園のポー
ルの農園はフライハーネス地区にあり、30~40%の収穫量ダウンに見舞わ
れた。彼の農園でさび病について色々と教えてもらってきたので、ここで紹介
する。

さび病の菌は高温多湿を好む。昨年、一昨年のグアテマラでは異常気象で
菌の大好きな環境が整ってしまった。

高温多湿ということで、標高の低い地域ほど繁殖しやすい。コスタリカなんか
では1500m以上ではひどくなかったと聞くが、グアテマラでは平均1500mの
アンティグアが大打撃を受けている。一概に標高だけで判断することはできな
そうだ。

ちなみにグアテマラでもっとも被害の大きかったのは、サンタ・ロサ、フライハ
ーネス、アンティグア、アカテナンゴなど首都近辺の地域。ウエウエテナンゴに
いくと、さび病はそれほどでもなかった。

中米の生産量が~%ダウンなどという記事をよく見かけたが、生産エリアによ
って極端に差があるのが現状だ。

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【サン・ヘラルド農園で】

これがさび病に侵された葉。さび病にかかると葉が枯れて落ちる。結果として
光合成ができなくなり、実の熟成が止まり、木自体の栄養も足りなくなる。

茶色くなっているところは枯れてしまっているところだが、表面に黄色いプツプツ
したものが見えるだろうか。

この黄色く見えるのがさび病の菌なのだが、もう死んでいる菌だそうだ。

さび病は、最初【葉の中】に潜んでいる。

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【同じ葉の裏と表】
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この2枚の写真。同じ葉っぱの裏と表なのだが、裏の写真は光に透かして撮って
いる。

注目してもらいたいのは黄色いプチプチしたさび病の菌。光に透かした写真のほ
うが黄色い菌が多く見えるはずだ。

光に透かさずとも見える黄色いプチプチは、【死んでいるさび病菌】。
光に透かして初めて見える黄色プチプチは、【葉の中で生きているさび病菌】。

当然菌が生きているのだから高温多湿の状態が続けば、また活動が活発化するお
それもあるということだ。

グアテマラの農園主たちは皆このさび病の再活動を懸念しているが、予防法はただ
一つ。農薬を撒くこと。しかし広いコーヒー農園すべての木に散布したらどれだけの
手間とコストがかかるか。

多くの生産者にとって天候が菌にとって好ましい状態にならないよう祈るしかないよ
うです。
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by cafetenango | 2013-07-27 16:29 | グアテマラ(コーヒー)
2013年 07月 26日

サン・ヘラルド農園のポール(2013中米出張)

エル・インヘルト農園のオフィスでオークションサンプルのカッピングが終わった
のがちょうどお昼ごろだった。
午後からはポール・スタリーがサン・ヘラルド農園に連れて行ってくれることにな
っていた。

ポールと出会ったのはもう7年くらい前。アンティグアでホームステイをしていた
ときに彼女(今の妻)からメールで「農園の人が畑を見せてくれるというので会っ
てみて」と知らせを受けた。

そのときは会ったことが無い人とアンティグアで待ち合わせ?できるかな?とい
う感じだった。その当時は今よりももっとスペイン語が出来なかったし。

不安を抱えながらもとりあえず指定されたカフェ・コンデサの前に立っていた。
コンデサは、アンティグアの中央公園に面した有名なカフェ。(待ち合わせの際
には「コンデサの前で」と言えばだいたいの人が分かる)

約束の時間をちょっと過ぎたとき、一台の車が止まり、助手席からメガネをかけ
た色白の男が降りてきた。そして運転席からひげをたくわえた恰幅の良い大男
が出てきた。

『ああ、きっとこの人だ!』と一目散にその大男に駆け寄って、握手してお礼と
自己紹介をしているとなんだかヘンな顔をしている。

そうしたら一言、「俺は運転手だ」。

ああ、穴があったら入りたいというのはこういう時の為にある言葉なのね。
とりあえず名前くらい確認するんだった。顔知らないんだから。

動揺を隠し切れない私に対してポールはやさしく話しかけてきてくれたので(失
礼なやつだと思っていたかもしれないが)、その場はなんとかやり過ごすことが
できた。

そんな劇的な?出会いから7年。今回は彼のやっている新しい事業(KOFEI)
のこともいろいろと聞きながらサン・ヘラルド農園へと向かった。

その7年前にも彼の農園に連れて行ってもらったのだが、その時はエル・ボス
ケ農園という名前だった。今は名前を変えてサン・ヘラルド農園という。

これはいい。なぜなら彼のコーヒー農園があるフライハーネス地区にはエル・
スケという農園が3つあり、私にとって非常にややこしかった。

以前、別のエル・ボスケ農園の人に「何で同じ地区にエル・ボスケが3つもあ
るんだ?」と聞いたことがある。

「じゃあ逆に聞くが、日本にかやぬまという苗字はお前だけなのか?」

「同じ名前がたくさんあるのは当たり前じゃないか?」

そういわれてみるとそうだが・・・

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【ホッと一息ついて話を戻します】

全然話が進んでいないので、サン・ヘラルド農園に向かっているところに話を
戻します。

お昼時だったので、バーガーキングのドライブスルーでハンバーガーを買っ
て食べながら農園に向かった。
ビジャ・カナーレスを通ったので、ラ・フロレンシア農園のあるところだよねと
ポールに話を振ったらオーナーは誰?というのでヘラルド・フローレスだよと
言ったら「ああ、彼なら知っているよ」と言った。なんだ知り合いなのかと思
って後でヘラルドに話したらポールのことは知らないと言っていた。なんだか
よく分からない。

以前COEロットを袋詰めしていた精製所の脇を通ればCOEの話、湖が見え
れば魚の話、色々話しているうちに見覚えのある風景が。フィンカ・サン・ヘラ
ルドだ!

アマティトランという湖から少し山のほうに登ったところにある。『アマティトラ
ン湖』は『アティトラン湖』と名前がよく似ているので間違える人が多いが、ま
ったく別の湖で場所も離れている。

アマティトランは、首都から30~40分くらいで着く湖ということでグアテマラ
人の休日のレジャーでも人気の場所。コーヒーの生産エリアでいうとフライ
ハーネスになる。

しかし、フライハーネスというコーヒー地区は広い。グアテマラ、アマティトラ
ン、パレンシアなど多くの生産地を含んでいる為、同じフライハーネスでも土
壌タイプが違っていたりする。

ポールの話だと土壌が違うと生産されるコーヒータイプも変わるので『分割し
たほうがいい』という農園主や関係者も多いのだとか。しかしこれはアナカフェ
(グアテマラコーヒー協会)が動かないとどうにもならない。

とりあえずポールのサン・ヘラルド農園は、活火山に囲まれた完璧な火山性
タイプの土壌。とても肥沃でコーヒー栽培に適していると言われている。名高
いアンティグアも同じ火山性土壌だ。

『サン・ヘラルド農園に向かった』『着いた』というこの動きだけなのに、書いて
きた文章はだいぶ長くなってしまったので、今回はもうここで終わりにして次回
にまわします。
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by cafetenango | 2013-07-26 15:49 | グアテマラ(コーヒー)
2013年 07月 25日

ラ・フロレンシア農園のヘラルドと食事(2013中米出張)

ラ・フロレンシア農園のヘラルド・フローレスは、カフェテナンゴに来てくれたことがある。
その時は、ラ・フロレンシアのコーヒーを販売していなかった。前回グアテマラに行った
ときに農園を訪問してそれからカフェテナンゴでは定番のコーヒーとして販売を続けて
いる。
ブルボン種、ティピカ種、ブルボンシート種など数品種を栽培しているが、なんといって
もCOEに連続入賞したブルボンが有名だ。

酸が研ぎ澄まされて美しく、アフターにチョコレートのような甘く芳ばしい香りが残るすば
らしいコーヒーを毎年送ってくれる。

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【ヘラルドと店主かやぬま】

今回の出張では農園に行く時間がなかったので、「ビールでも飲みに行こうよ」と誘さそ
ってみた。

じゃあイタリアンに行こうということになって、宿泊しているホテルまで迎えにきてくれた。
ヘラルドは元気そうで安心したが、農園はさび病で収穫がかなりダウンしたそうだ。

さび病が蔓延したのは気候の変動(異常気象)が大きくかかわっているという。高温
多湿が続き、さび病の菌が繁殖しやすい環境が長い間続いたのが主な原因。

葉っぱが落ちてしまうので、光合成ができなくなり、木の成育が止まり、実が熟さない
ままになってしまう。次の年、その次の年まで影響が及ぶ。

これから先が本当の問題(摘み取り労働者の失業)だとも言われている。

ヘラルドと奥さん、私と川野の4人でテーブルに着く。ビールとパスタを注文。
グアテマラでパスタを食べるなんて久しぶりだ。

昨年の天候、今年の天候、さび病、グアテマラの経済、日本の食べ物、グアテマラの
食べ物、色々と話して、飲んで、そして出てきたパスタが半端なくデカかった。

『これは満腹中枢をやられないうちに食べきるしかない』と判断。

ビールと話は控えめにパスタをほおばる。むむ。これはかなりイケる。しかし何のパス
タだったか今となっては覚えていない。海の幸が香るものであったことは確かだ。

リゾットを頼んだ川野は、そうとう苦しそう。もちろんこれも量が多い。

結果的には美味しく完食。おもったより強敵ではなかった。ああよかった。ビールも2本
飲めたし。日本人だから(?)残すのがどうしても苦手。出されたものは基本的に食べ
きりたい。

欧米人と一緒にホームステイしていて感じたことだが、食べ物を残すことについて
「もったいない」みたいな感覚が無いとはいわないが、日本人より薄い人が多いのか
なと。

出したものをきれいに食べてくれるので日本人の下宿生は好きだというファミリーが
多いという話もきいたことがある。平気で(?)残す日本人もいっぱいいるけど。

私は出してもらったものを残すことは「心苦しい」ので無理してでも食べてしまう。
だから海外などで大量の食べ物を出されたときは壮絶な自分との闘いである。

食後にコーヒーでもとウエイターが勧めてくれたが、もうお腹いっぱい。一滴も入りま
せん。ラ・フロレンシア農園のコーヒーが出てくるなら頑張って飲むけど。

コーヒーとは関係なく農園主と飲んで食べて話をする。これも大切なことだと思って
いる。ホッと息抜きができた美味しく楽しい夜だった。

ラ・フロレンシア農園の購入はこちら
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by cafetenango | 2013-07-25 17:49 | グアテマラ(コーヒー)
2013年 07月 24日

レセルバ・デル・コメンダドール(2013中米出張)

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エル・インヘルト農園のプライベートオークションのカッピング@インヘルトラボ

焙煎が終わってすぐにはカッピングしない。通常は一日置いてからだ。
明日はみんなでカッピングしようということになって解散。

8時半にアルトゥーロもテコも参加してみんなでカッピング。

【ブルボン300】の焙煎がまずく、これだけ豆の実力が分からない。アルトゥーロ
も苦笑い。
これは恥ずかしい。ここで全ロット完璧な焙煎をキメたらどんなにカッコよかった
だろう。

焙煎やっている人なら分かると思うが、人んちの焙煎機を初めて使って焙煎す
るのは感覚がまったく分からないので非常に難しい。たいていは失敗する。

中米にいると『お前ロースターだろ。やってみろよ。』ということがよくある。その際
に成功したためしがあまりない。要するに今までもこういう失敗を繰り返してきた
ということだ。

なので特に精神的ダメージもなく、すぐに開き直ることができる。(ある意味それ
も問題だが)

モカ種だけは収穫量が少なく、サンプルが無かった。今年のオークションでは
1ロット36リブラのみが出品されたが、私がカッピングしていた時点では3ロット
が出品される予定だった。

そして、ウワサの「ノーブルエイジ」である。

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「これはカフェテナンゴ、お前の為のロットだ」とアルトゥーロが言った。

このノーブルエイジこそ今年のエル・インヘルト農園が最も自信を持って世に送り
出す新商品だ。

今年初めての【ディープレッドプロセス】を採用。パッカマラの人気区画【パンドラ】
から収穫されるコーヒーの中で最も熟度の高いものだけを集めた極上品。

サンプルの入ったマットブラックの袋を開けた瞬間にドライフルーツのような甘い香
りが一気に
噴き出す。

『うわ。これが生豆の香りか?』と思わずのけぞってしまった。

これは焙煎完璧とまではいかなかったが、まあまあの出来具合。期待できる。

すすった瞬間にエル・インヘルトの風景が、パンドラに降り注ぐ日光が、パカマラの
葉を揺らす風の音が・・・。まさにインヘルトのパカマラとしか言いようがない。

赤を超えた赤、赤すぎる赤、熟しすぎたフルーツ、いやしかし熟しすぎてはいない。

この珈琲を評する言葉を見つけようとする。

しかし熱されたフライパンに落ちた水滴がじりじりと跳ねてフッと消えてしまうように
興奮した頭から言葉は蒸発するだけだった。

まあいいやととりあえず全部のサンプルをカッピング。ノーブルエイジだけでなく素
晴らしいものばかりでさすがエル・インヘルトだと感心する。このレベルのコーヒー
をこれだけ揃えることができる農園はほとんど存在しないと思う。

中でもゲイシャ・セントロアメリカは秀逸。これは高騰間違いなしでしょ。(実際メチ
ャ高値がついた)

現在カフェテナンゴで好評発売中のパカマラ種「パタゴニア」は、今年収穫量が少
なかった為出品されず。

カッピングが終わって下のカフェでテコにエスプレッソとカプチーノを淹れてもらっ
て休憩。

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川野も競ってエスプレッソ!

ゲイシャのカスカラティーも飲めて大満足。おみやげにこのカスカラティーちょうだい
と試しに言ったら「いいよ」というので喜んでいたが、帰りにもらうの忘れた。

今回もアルトゥーロにお世話になりっぱなしだった。オークションでノーブルエイジ落
として恩返ししよう。(6/4実際に落札しました)

最後にアルトゥーロと記念撮影。

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お土産は、刷新された農園パンフレットとオークションロゴ入りカッピングスプーン。
今年のスプーンはサイズが少し小さくなっていた。さすがプロモーションにもヨネン
がないです。

カフェテナンゴが販売する【ノーブルエイジ】はこちら

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by cafetenango | 2013-07-24 09:07 | グアテマラ(コーヒー)