『世田谷コーヒー宣言』 スペシャルティコーヒー専門店カフェテナンゴの公式ブログ

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2013年 07月 30日

フェデコカグアのオフィスへ(2013中米出張)

フェデコカグアのヘラルドに連絡したらオフィスを案内してくれるというので、
ソナ5にあるオフィスに9時に行くことになった。
アンティグアに泊まっていたので、午後のほうが都合が良かったのだが、
ちょうどその日(5/10)は、母の日だったので、午後は家に帰ってしまうとの
ことで午前しか空いていないと。

朝7時にアンティグアからカミオネータ(バスのこと)に乗ってグアテマラシテ
ィへ。そこからはさすがにバスを乗り継ぐ勇気も時間もなくタクシーに乗った。

着いた着いた。ついにやってきました!ヘラルドにおいでと言われていたが
なかなか機会がなかった。でも今回やっと実現した!

フェデコカグアとは何ぞやという方に説明しておきましょう。

【Fedecocagua】

たぶん、Federación de Cooperativas Agrícolas de Productores
de Café de Guatemalaの略なんだと思いますが・・・。

ざっくり言えば、コーヒー農協の親玉みたいなものかな。

アティトラン地区とアンティグア地区を除いて、グアテマラの全ての地域で採
れるコーヒーを扱っている。

なぜアティトランとアンティグアは扱わんのだ?という疑問がふつふつと沸い
てくるでしょう。そうでしょう。

聞いてみましたよ。

アティトランというところは、農園が少なく小農家がほとんどの地域。コーヒー
の収穫期ともなれば、道端にコヨーテがたくさん出て、精力的にチェリーの買
い付けを行っている。

コヨーテというのは、仲買人のことで、道路の脇に秤を設置して地域住民が持
ち寄るコーヒーチェリーを量って買い取る。小農家からすると「お金がその場で
もらえる」というのは魅力的なので利用者はたくさんいる。

フェデコカグアにとっては、契約していた分を勝手に他に売られてしまうなど安
定した取引が出来ないため、この地域のコーヒーは扱わないことにしたのだと
か。

じゃあアンティグアはどうしてだ?だってグアテマラきってのブランド地区だろ?
と突っ込みたくなりますね。

アンティグアは、伝統的に他の地域から豆を集めてきて、アンティグア地域内
で精製処理をして【アンティグア産】として仕上げてしまったりするのでNGなん
だとか。

まあそういうことがあるからこそアンティグア生産者協会が設立され、本当にア
ンティグアで育ち、アンティグアで収穫された本物のアンティグアコーヒー、『ジ
ェニウィン・アンティグア』のロゴマークが生まれたんだろうけど。

そんなわけでその2地域は扱わないんだそうだ。

あとは、グアテマラを襲ったさび病の話も聞いた。前回さび病について書いたの
でここでは書かない。

ラボラトリーに案内してもらって、カッパーたちに混ざって一緒にカッピング。

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【写真はイメージです】
アカテナンゴ、ニューオリエンテ、サン・マルコス、コバン・・・。日本ではなかなか
並ぶことのない地区の豆が一堂に会すると気持ちいいし興味深い。日本だとウ
エウエとアンティグアに偏るもんなあ。

ヘラルドも昼過ぎには帰るとあってそわそわ気味。なのでカッピングが済んで、
オフィス内をぐるっと見てさっさと戻ることにした。

オフィスの前でタクシーを拾って、そのままショッピングセンターへ(ティカルフト
ゥーラとミラフローレス)。

施設内にある【&cafe】アンドカフェとかイカフェとか呼ばれるグアテマラのコーヒ
ーチェーンで休憩。
スターバックスみたいないわゆるシアトル系の作りで『グアテマラにもこんなの
あるんだ』と意外に思う方もいるかもしれないが、他にもこのようなチェーン店は
あるし、もちろんスタバもある。

カミオネータに乗ってアンティグアに着くとお昼を過ぎていたので、昼食をとりに
ドニャルイサというアンティグアで一番有名なカフェに入った。

サンドイッチとコーヒーをオーダーして待っていたら、一人の女性店員が近づい
てきて「あんたいつ戻ってきたの?」って言われた。見たら以前よく応対してくれ
ていた店員さんだった。あんたこそまだここにいたんだ。

帰ってきたんだなあという嬉しさがこみ上げる。コーヒーをおかわりして飲んで店
をあとにする。

アンティグアの街をぶらぶらと歩いて、新しいお店をチェック。

カフェとスパが増殖している。カフェのほとんどにエスプレッソマシンが設置され
ている。こういう時代になったんだなあと思いながら歩いていると、エアロプレス
とかV60とかカリタとか、そういうのまで置いている店があるじゃない。

すごい進化を遂げたなあとびっくり。
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by cafetenango | 2013-07-30 18:35 | グアテマラ(コーヒー)
2013年 07月 27日

コーヒーのさび病(2013中米出張)

中米の農園主たちが『こんなにひどくやられたのは今までにない』と口を揃え
るほど猛烈な被害を出したさび病。そのニュースは、コーヒー関係者でなくて
も一度はTVやネットのニュースなどで目にしているはずだ。

コーヒーの歴史で有名なのは、セイロン島のさび病。今は紅茶で有名だが、
もともとはコーヒーが植えられていた。それがさび病で壊滅したので、紅茶に
植え替えて現在に至るという。それほどの強い感染力を持った恐ろしい病気
なのだ。

今回の出張目的の一つにさび病の調査があった。サン・ヘラルド農園のポー
ルの農園はフライハーネス地区にあり、30~40%の収穫量ダウンに見舞わ
れた。彼の農園でさび病について色々と教えてもらってきたので、ここで紹介
する。

さび病の菌は高温多湿を好む。昨年、一昨年のグアテマラでは異常気象で
菌の大好きな環境が整ってしまった。

高温多湿ということで、標高の低い地域ほど繁殖しやすい。コスタリカなんか
では1500m以上ではひどくなかったと聞くが、グアテマラでは平均1500mの
アンティグアが大打撃を受けている。一概に標高だけで判断することはできな
そうだ。

ちなみにグアテマラでもっとも被害の大きかったのは、サンタ・ロサ、フライハ
ーネス、アンティグア、アカテナンゴなど首都近辺の地域。ウエウエテナンゴに
いくと、さび病はそれほどでもなかった。

中米の生産量が~%ダウンなどという記事をよく見かけたが、生産エリアによ
って極端に差があるのが現状だ。

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【サン・ヘラルド農園で】

これがさび病に侵された葉。さび病にかかると葉が枯れて落ちる。結果として
光合成ができなくなり、実の熟成が止まり、木自体の栄養も足りなくなる。

茶色くなっているところは枯れてしまっているところだが、表面に黄色いプツプツ
したものが見えるだろうか。

この黄色く見えるのがさび病の菌なのだが、もう死んでいる菌だそうだ。

さび病は、最初【葉の中】に潜んでいる。

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【同じ葉の裏と表】
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この2枚の写真。同じ葉っぱの裏と表なのだが、裏の写真は光に透かして撮って
いる。

注目してもらいたいのは黄色いプチプチしたさび病の菌。光に透かした写真のほ
うが黄色い菌が多く見えるはずだ。

光に透かさずとも見える黄色いプチプチは、【死んでいるさび病菌】。
光に透かして初めて見える黄色プチプチは、【葉の中で生きているさび病菌】。

当然菌が生きているのだから高温多湿の状態が続けば、また活動が活発化するお
それもあるということだ。

グアテマラの農園主たちは皆このさび病の再活動を懸念しているが、予防法はただ
一つ。農薬を撒くこと。しかし広いコーヒー農園すべての木に散布したらどれだけの
手間とコストがかかるか。

多くの生産者にとって天候が菌にとって好ましい状態にならないよう祈るしかないよ
うです。
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by cafetenango | 2013-07-27 16:29 | グアテマラ(コーヒー)
2013年 07月 26日

サン・ヘラルド農園のポール(2013中米出張)

エル・インヘルト農園のオフィスでオークションサンプルのカッピングが終わった
のがちょうどお昼ごろだった。
午後からはポール・スタリーがサン・ヘラルド農園に連れて行ってくれることにな
っていた。

ポールと出会ったのはもう7年くらい前。アンティグアでホームステイをしていた
ときに彼女(今の妻)からメールで「農園の人が畑を見せてくれるというので会っ
てみて」と知らせを受けた。

そのときは会ったことが無い人とアンティグアで待ち合わせ?できるかな?とい
う感じだった。その当時は今よりももっとスペイン語が出来なかったし。

不安を抱えながらもとりあえず指定されたカフェ・コンデサの前に立っていた。
コンデサは、アンティグアの中央公園に面した有名なカフェ。(待ち合わせの際
には「コンデサの前で」と言えばだいたいの人が分かる)

約束の時間をちょっと過ぎたとき、一台の車が止まり、助手席からメガネをかけ
た色白の男が降りてきた。そして運転席からひげをたくわえた恰幅の良い大男
が出てきた。

『ああ、きっとこの人だ!』と一目散にその大男に駆け寄って、握手してお礼と
自己紹介をしているとなんだかヘンな顔をしている。

そうしたら一言、「俺は運転手だ」。

ああ、穴があったら入りたいというのはこういう時の為にある言葉なのね。
とりあえず名前くらい確認するんだった。顔知らないんだから。

動揺を隠し切れない私に対してポールはやさしく話しかけてきてくれたので(失
礼なやつだと思っていたかもしれないが)、その場はなんとかやり過ごすことが
できた。

そんな劇的な?出会いから7年。今回は彼のやっている新しい事業(KOFEI)
のこともいろいろと聞きながらサン・ヘラルド農園へと向かった。

その7年前にも彼の農園に連れて行ってもらったのだが、その時はエル・ボス
ケ農園という名前だった。今は名前を変えてサン・ヘラルド農園という。

これはいい。なぜなら彼のコーヒー農園があるフライハーネス地区にはエル・
スケという農園が3つあり、私にとって非常にややこしかった。

以前、別のエル・ボスケ農園の人に「何で同じ地区にエル・ボスケが3つもあ
るんだ?」と聞いたことがある。

「じゃあ逆に聞くが、日本にかやぬまという苗字はお前だけなのか?」

「同じ名前がたくさんあるのは当たり前じゃないか?」

そういわれてみるとそうだが・・・

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【ホッと一息ついて話を戻します】

全然話が進んでいないので、サン・ヘラルド農園に向かっているところに話を
戻します。

お昼時だったので、バーガーキングのドライブスルーでハンバーガーを買っ
て食べながら農園に向かった。
ビジャ・カナーレスを通ったので、ラ・フロレンシア農園のあるところだよねと
ポールに話を振ったらオーナーは誰?というのでヘラルド・フローレスだよと
言ったら「ああ、彼なら知っているよ」と言った。なんだ知り合いなのかと思
って後でヘラルドに話したらポールのことは知らないと言っていた。なんだか
よく分からない。

以前COEロットを袋詰めしていた精製所の脇を通ればCOEの話、湖が見え
れば魚の話、色々話しているうちに見覚えのある風景が。フィンカ・サン・ヘラ
ルドだ!

アマティトランという湖から少し山のほうに登ったところにある。『アマティトラ
ン湖』は『アティトラン湖』と名前がよく似ているので間違える人が多いが、ま
ったく別の湖で場所も離れている。

アマティトランは、首都から30~40分くらいで着く湖ということでグアテマラ
人の休日のレジャーでも人気の場所。コーヒーの生産エリアでいうとフライ
ハーネスになる。

しかし、フライハーネスというコーヒー地区は広い。グアテマラ、アマティトラ
ン、パレンシアなど多くの生産地を含んでいる為、同じフライハーネスでも土
壌タイプが違っていたりする。

ポールの話だと土壌が違うと生産されるコーヒータイプも変わるので『分割し
たほうがいい』という農園主や関係者も多いのだとか。しかしこれはアナカフェ
(グアテマラコーヒー協会)が動かないとどうにもならない。

とりあえずポールのサン・ヘラルド農園は、活火山に囲まれた完璧な火山性
タイプの土壌。とても肥沃でコーヒー栽培に適していると言われている。名高
いアンティグアも同じ火山性土壌だ。

『サン・ヘラルド農園に向かった』『着いた』というこの動きだけなのに、書いて
きた文章はだいぶ長くなってしまったので、今回はもうここで終わりにして次回
にまわします。
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by cafetenango | 2013-07-26 15:49 | グアテマラ(コーヒー)
2013年 07月 25日

ラ・フロレンシア農園のヘラルドと食事(2013中米出張)

ラ・フロレンシア農園のヘラルド・フローレスは、カフェテナンゴに来てくれたことがある。
その時は、ラ・フロレンシアのコーヒーを販売していなかった。前回グアテマラに行った
ときに農園を訪問してそれからカフェテナンゴでは定番のコーヒーとして販売を続けて
いる。
ブルボン種、ティピカ種、ブルボンシート種など数品種を栽培しているが、なんといって
もCOEに連続入賞したブルボンが有名だ。

酸が研ぎ澄まされて美しく、アフターにチョコレートのような甘く芳ばしい香りが残るすば
らしいコーヒーを毎年送ってくれる。

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【ヘラルドと店主かやぬま】

今回の出張では農園に行く時間がなかったので、「ビールでも飲みに行こうよ」と誘さそ
ってみた。

じゃあイタリアンに行こうということになって、宿泊しているホテルまで迎えにきてくれた。
ヘラルドは元気そうで安心したが、農園はさび病で収穫がかなりダウンしたそうだ。

さび病が蔓延したのは気候の変動(異常気象)が大きくかかわっているという。高温
多湿が続き、さび病の菌が繁殖しやすい環境が長い間続いたのが主な原因。

葉っぱが落ちてしまうので、光合成ができなくなり、木の成育が止まり、実が熟さない
ままになってしまう。次の年、その次の年まで影響が及ぶ。

これから先が本当の問題(摘み取り労働者の失業)だとも言われている。

ヘラルドと奥さん、私と川野の4人でテーブルに着く。ビールとパスタを注文。
グアテマラでパスタを食べるなんて久しぶりだ。

昨年の天候、今年の天候、さび病、グアテマラの経済、日本の食べ物、グアテマラの
食べ物、色々と話して、飲んで、そして出てきたパスタが半端なくデカかった。

『これは満腹中枢をやられないうちに食べきるしかない』と判断。

ビールと話は控えめにパスタをほおばる。むむ。これはかなりイケる。しかし何のパス
タだったか今となっては覚えていない。海の幸が香るものであったことは確かだ。

リゾットを頼んだ川野は、そうとう苦しそう。もちろんこれも量が多い。

結果的には美味しく完食。おもったより強敵ではなかった。ああよかった。ビールも2本
飲めたし。日本人だから(?)残すのがどうしても苦手。出されたものは基本的に食べ
きりたい。

欧米人と一緒にホームステイしていて感じたことだが、食べ物を残すことについて
「もったいない」みたいな感覚が無いとはいわないが、日本人より薄い人が多いのか
なと。

出したものをきれいに食べてくれるので日本人の下宿生は好きだというファミリーが
多いという話もきいたことがある。平気で(?)残す日本人もいっぱいいるけど。

私は出してもらったものを残すことは「心苦しい」ので無理してでも食べてしまう。
だから海外などで大量の食べ物を出されたときは壮絶な自分との闘いである。

食後にコーヒーでもとウエイターが勧めてくれたが、もうお腹いっぱい。一滴も入りま
せん。ラ・フロレンシア農園のコーヒーが出てくるなら頑張って飲むけど。

コーヒーとは関係なく農園主と飲んで食べて話をする。これも大切なことだと思って
いる。ホッと息抜きができた美味しく楽しい夜だった。

ラ・フロレンシア農園の購入はこちら
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by cafetenango | 2013-07-25 17:49 | グアテマラ(コーヒー)
2013年 07月 24日

レセルバ・デル・コメンダドール(2013中米出張)

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エル・インヘルト農園のプライベートオークションのカッピング@インヘルトラボ

焙煎が終わってすぐにはカッピングしない。通常は一日置いてからだ。
明日はみんなでカッピングしようということになって解散。

8時半にアルトゥーロもテコも参加してみんなでカッピング。

【ブルボン300】の焙煎がまずく、これだけ豆の実力が分からない。アルトゥーロ
も苦笑い。
これは恥ずかしい。ここで全ロット完璧な焙煎をキメたらどんなにカッコよかった
だろう。

焙煎やっている人なら分かると思うが、人んちの焙煎機を初めて使って焙煎す
るのは感覚がまったく分からないので非常に難しい。たいていは失敗する。

中米にいると『お前ロースターだろ。やってみろよ。』ということがよくある。その際
に成功したためしがあまりない。要するに今までもこういう失敗を繰り返してきた
ということだ。

なので特に精神的ダメージもなく、すぐに開き直ることができる。(ある意味それ
も問題だが)

モカ種だけは収穫量が少なく、サンプルが無かった。今年のオークションでは
1ロット36リブラのみが出品されたが、私がカッピングしていた時点では3ロット
が出品される予定だった。

そして、ウワサの「ノーブルエイジ」である。

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「これはカフェテナンゴ、お前の為のロットだ」とアルトゥーロが言った。

このノーブルエイジこそ今年のエル・インヘルト農園が最も自信を持って世に送り
出す新商品だ。

今年初めての【ディープレッドプロセス】を採用。パッカマラの人気区画【パンドラ】
から収穫されるコーヒーの中で最も熟度の高いものだけを集めた極上品。

サンプルの入ったマットブラックの袋を開けた瞬間にドライフルーツのような甘い香
りが一気に
噴き出す。

『うわ。これが生豆の香りか?』と思わずのけぞってしまった。

これは焙煎完璧とまではいかなかったが、まあまあの出来具合。期待できる。

すすった瞬間にエル・インヘルトの風景が、パンドラに降り注ぐ日光が、パカマラの
葉を揺らす風の音が・・・。まさにインヘルトのパカマラとしか言いようがない。

赤を超えた赤、赤すぎる赤、熟しすぎたフルーツ、いやしかし熟しすぎてはいない。

この珈琲を評する言葉を見つけようとする。

しかし熱されたフライパンに落ちた水滴がじりじりと跳ねてフッと消えてしまうように
興奮した頭から言葉は蒸発するだけだった。

まあいいやととりあえず全部のサンプルをカッピング。ノーブルエイジだけでなく素
晴らしいものばかりでさすがエル・インヘルトだと感心する。このレベルのコーヒー
をこれだけ揃えることができる農園はほとんど存在しないと思う。

中でもゲイシャ・セントロアメリカは秀逸。これは高騰間違いなしでしょ。(実際メチ
ャ高値がついた)

現在カフェテナンゴで好評発売中のパカマラ種「パタゴニア」は、今年収穫量が少
なかった為出品されず。

カッピングが終わって下のカフェでテコにエスプレッソとカプチーノを淹れてもらっ
て休憩。

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川野も競ってエスプレッソ!

ゲイシャのカスカラティーも飲めて大満足。おみやげにこのカスカラティーちょうだい
と試しに言ったら「いいよ」というので喜んでいたが、帰りにもらうの忘れた。

今回もアルトゥーロにお世話になりっぱなしだった。オークションでノーブルエイジ落
として恩返ししよう。(6/4実際に落札しました)

最後にアルトゥーロと記念撮影。

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お土産は、刷新された農園パンフレットとオークションロゴ入りカッピングスプーン。
今年のスプーンはサイズが少し小さくなっていた。さすがプロモーションにもヨネン
がないです。

カフェテナンゴが販売する【ノーブルエイジ】はこちら

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by cafetenango | 2013-07-24 09:07 | グアテマラ(コーヒー)
2013年 07月 23日

エル・インヘルトラボ(2013中米出張)

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【ラボで焙煎を手伝ってくれたノルベルト】
エル・インヘルト農園のプライベートオークションは【レセルバ・デル・コメンダドール】
という名前で、今年で3度目の開催となる。

今やこの農園の代名詞ともなったパッカマラ種(パカマラとも)がメインのオークション
だが、脇を固めるロットもつわもの揃い。

アフリカとセントロアメリカの2種に分けたゲイシャ種、モカ種、マラゴジペ種、ブルボ
ン種のピーベリー、イエローカツアイ種。

もちろんカフェテナンゴが狙うのはパッカマラ種。(お金があれば全部欲しいところだが)

開催されてから毎年単独で落札している定番の商品なので、今年も絶対に落とす!
と意気込んでここにきているのだ。

ということで新しく出来たというカッピングラボでプライベートオークションのサンプルを
カッピングさせてもらうことに。

自由に使ってもいいけど、豆は自分たちでローストしてね。きみはロースターでしょ!
ということで、備え付けのサンプルロースターで早速焙煎・・・。

あれ?なにこのマシン。使ったことないけど。

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【JOPERというポルトガルの焙煎機】

プロバットのサンプルロースターにそっくりだが、ポルトガルのメーカーだ。

初めて使う焙煎機で、大切なサンプルを一発で焼くのはムズカシイぞと思っていると、
アルトゥーロが練習用の豆を用意してくれた。

「いくらでも使っていいよ」って、すばらしい!ありがとう!

でもそんなに時間がない。オークションサンプルだけで10以上。手際よく焼いて行か
ないと。1~2回練習すれば十分でしょ?

しかし、左右のガスの強さが違ったりして火力調整がうまくいかず、結局8バッチほど
焼いてから本番スタート。(すでに疲れている)

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【時間計測する川野】
一番最初は、【ブルボン300】というロット。これはブルボン・エナノという品種でブル
ボンシートとかブルボンナノとかいろいろな呼ばれかたをするが、要するにブルボン
の矮小種。樹高が小さいブルボン。

『味は特にブルボンと変わるところなし!』と経験豊かな農園主たちが声を揃えるほど
たいした変わりないらしい。

樹高が低いと摘み取り労働者がピックしやすいし、剪定の手間も少ないというメリット
があるので、最近ちょこちょこと見かける品種。

たくさん練習して意気揚々。得意になって始めたもののこれが大失敗に終わる。
釜上げポイントを通り過ぎてしまい、カッピングサンプルとしては深すぎ。

ロースターとして恥ずかしい失敗だ・・・。まあ仕方ないと気を取り直す。細かいことは
気にしない。(この失敗は細かくないが・・・)

しかし結果としてこのロット、オークション開催直前に出品リストから外れてしまい、
幻のロットとなった。そして私の失敗は帳消しに。

【ゲイシャ・セントロアメリカ】は、ぴったりと合って大成功。大粒系品種は肉厚で焙煎
を他の品種とは少し変えなければいけない。ノルベルトのアドバイスを受けながら焙煎
するが、浅すぎるサンプルが多く、いまいち納得がいかなかった。

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試行錯誤の焙煎は集中力がいる。気が付いたらもうお昼をとっくに過ぎていて、急に
お腹が空いてきた。

川野とノルベルトと3人で隣のポヨカンペロで昼食。

ポヨカンは、グアテマラを代表するフライドチキンのファーストフードチェーン。カーネ
ルサンダースおじさんも敵ではない。骨付きのフライドチキンが大嫌いな私もポヨカン
のなら食べられる。それくらいうまいのだ。
グアテマラに行ったらぜひ食べなければいけないソウルフード。だと思う。

戻ってからまた焙煎。やっと全てのサンプルを焙煎し終わった。

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【あとはカッピングするだけ】
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by cafetenango | 2013-07-23 15:48 | グアテマラ(コーヒー)
2013年 07月 22日

エル・インヘルトカフェ(2013中米出張)

朝食は6:00からのビュッフェ形式。食べ物はなんでもありという感じだが、フリホーレス、
プラタノ、卵などグアテマラのティピカで済ませた。やはりこっちに来たらできるだけフリ
ホーレスを食べたい。日本ではほぼ食べられないから。

フリホーレスは、豆の煮たもので、見た目はまったくあんこと一緒。大きく分けて3つの種
類がある。

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【エンテロスとかパラドスと呼ばれる状態】
粒あんのようなこの写真は、エンテーロスと言われる状態。豆に塩、ニンニク、玉ねぎを
加えて、粒を残したまま調理をやめた状態をエンテーロス。(もちろん入れるものや味付
けは各家庭や地域によって異なります)

次の段階。それをミキサーにかけてスープ状にしたものをコラードスという。

それをフライパンなどで煮詰めてこしあんのような状態にしたものをボルテアードスという。
パンに塗ったりしてたべると美味しい。実際に道端ではボルテアードスをパンにはさんだも
のがよく売っている。

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【これはコラードスとボルテアードスとの中間くらいかな】
とてもバリエーション豊かで美味しいフリホーレスは、グアテマラの食卓になくてはならな
いもの。

そしてプラタノ。調理用バナナ。これも揚げたり、煮たりして朝食によく出てくる。
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そのまま食べるバナナとは違うので日本ではなかなか食べられない。

ああ、また全然違う話になってしまったので戻します。

さて、そんな楽しいグアテマラ式朝食を終えて、いよいよエル・インヘルトカフェへ。

このホテルから歩いてすぐのところにエル・インヘルトのオフィスがあり、その一階にカフェ
があるのだ。

最近はここに限らず農園がカフェを開くというケースをよく聞く。『From seed to cup』とい
うスペシャルティコーヒーの基本概念を原理的に実行できるのは、生産国のこういう農園だ
けだろう。カフェテナンゴもいつかは同じレベルでコーヒーを提供したいものだ。

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インヘルトカフェにはバリスタのテコが働いている。ここに勤める前も国内チェーンのカフェで
働いていたというテコは、グアテマラでも指折りの実力派バリスタ。フェイスブックなどでたま
に連絡を取っていたが、会うのは2年ぶりだ。

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何飲む?と聞くので、迷わずパカマラのエスプレッソを注文。ここで飲むパカマラ100%のエ
スプレッソは格別だ。ブルボンのもあるし、前回はゲイシャのエスプレッソも飲ませてもらった
なあ。

エアロプレス、V60、ケメックス、サイフォン、クレバーまで抽出器具はほとんど揃っている。
日本でもここまでのカフェはなかなかお目にかかれない。カフェテナンゴよりも器具がそろ
っている。

コーヒーを待っている間にアルトゥーロが来て、これまた2年ぶりのあいさつ。だんだん貫禄が
でてきた。今年の出来や、これからのことなど簡単に話を聞く。そして今年新しく作ったカッピン
グラボに案内してもらう。といってもこのカフェの2階らしい。

店を出たすぐ脇の階段で上に登ると、エスプレッソマシン3台、コーヒーミル1台、サンプルロー
スター2台とすごい設備が現れた。

うわあ、こりゃすごいとスタッフ川野も思わず写真を撮りまくる。

今年のエルインヘルト農園のプライベートオークション「レセルバ・デル・コメンダドール」のサ
ンプルをここで一足早くカッピングさせてもらうことになっていた。
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by cafetenango | 2013-07-22 11:35 | グアテマラ(コーヒー)
2013年 07月 19日

バスターミナルからホテルへ

まず、全然関係ない話。
昨日、スカイプでグアテマラの先生と話をしていて「海の日」って何?と聞かれた
『なぜ海を祝うんだ』と。そういえばよく分からない。すぐにウィキペディアで調べた
ら、スペイン語では非常に説明しずらい(難しい)ことが書いてあってさらに困った。
思わす『パチンコ屋のイベントだよ』って答えようかと思った。

さて、出張報告の続きに行きましょう。エル・インヘルト農園を出発して、ラ・メシー
ヤからバス(リネア・ドラダ)でグアテマラシティへ。

途中ケツァルテナンゴでお昼休憩。20分~30分くらい降りて自由に食事したりで
きる。お腹が空いたのでホットドックの屋台で一ついただく。ソーセージがグニャグ
ニャで今まであまり食べたことのない食感。ちょっと気持ちが悪かったがとにかく
お腹が空いていたのでそのまま食べてしまった。

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約9時間かかって首都のバスターミナルに着いた。当然あたりは暗くなっている。

ここからホテルまでタクシーだ。ホテルは予約してあるわけではないので、
行ってみて部屋がなければ他をあたるしかない。非常にバックパッカー的である。

しかし予約してしまうと日程を縛られてしまうので、融通が利かなくなる。だから基
本的に到着した初日以外は予約しないようにしている。

たとえば、エル・インヘルト農園でもう一泊することになったり、興味のある農園に
急に行けることになったりしたときなど『ホテルの予約が・・・』ということにならなくて
済む。

本当は予約したほうが安かったりするが、お金には変えられない価値のある出来
事が待っているかもしれないという可能性を大切にしている。

リネア・ドラダのバスターミナルにはタクシーの料金表があり、どの地区まで行くと
いくらかかるかというのが明確になっていて一応は安心できる。

ホテルはエル・インヘルトのオフィスのすぐ近くのクラウンプラサ。大きいホテルな
ので満室ということはないだろうと思っていた。予想通り空いていたのでそのまま
チェックイン。部屋に入って荷物を下してすぐに川野とホテルの隣にあるバーガー
キングで夕食。長距離バスで疲れていたので、レストランでゆっくりと食事をする気
力がなく、ファーストフードをさっと食べてすぐに休みたかった。

お昼は屋台のホットドックだったし、きちんと食べたのはエル・インヘルト農園での
朝食だけだった。

とにかく移動が多く、農園では強い紫外線を浴びるので体力の消耗が激しい。ちゃ
んと食べなければ体が参ってしまう。

ホテルは朝食付きのプランなので明日の朝ははがっつり食べよう。
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by cafetenango | 2013-07-19 18:57 | グアテマラ(コーヒー)
2013年 07月 18日

首都グアテマラシティへ(2013年中米出張)

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【ドン・アルトゥーロと店主 最後に記念撮影】

夜は8時くらいに夕食。ドン・アルトゥーロとはいつもコーヒーの話題ばかりだが、
今回は日本に行ったとき食べた神戸ビーフの話や、グアテマラの政治の話など
多岐にわたる。

「明日はどうやってシティに帰るんだ?」と聞かれて「リネア・ドラダで」と答えると、
「じゃあ、メシーヤから乗ればいい」「予約は?」と矢継ぎ早に質問される。

自分はウエウエテナンゴの中心部あたりにあるターミナルからお昼頃に乗れば
いいかとゆるく考えていたので、決まっていたものは何もなかった。

メシーヤというのは当然飯屋のことではない。メキシコとグアテマラの国境にある
街。バスはウエウエテナンゴからしか出ていないと思っていたが、メシーヤでも
乗れるんだと言われてみて気が付く。そのほうが近いし、楽だ。

予約はないよと言うと、じゃあ今から予約してやると食事の手を止めて電話をして
くれた。

「11:30発、2名で予約取ったから、名前は私の名前を言えばいい」

前回は、クワトロカミーノスまで車でアルトゥーロが送っていってくれた。そこから
カミオネータでアンティグアまで行った。カミオネータというのはグアテマラの
バスで地方都市同士をつなぐ大切な交通機関。

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【カミオネータ 上に荷物を載せる】

荷物はバスの上に載せて走るので、私のスーツケースも当然上に載せられた。
道中は乗り降りが多く、荷物が盗まれることもあるのでドキドキだ。
自分の見えないところに荷物を長時間置いておかれるというのは落ち着かない。
まあ降りるときに盗まれていても後悔しない程度の荷物しか入っていないが。
カメラやPCなど高額なものを持っているとこういう移動はなかなか難しい。
私はアテンドを付けてグループで動いたりはしない。個人的に自由に、臨機応変に
動くのが好きなので、高額品は持ち歩かない。強盗に全部盗られても最小限の
ダメージで済むようにしている。命だけは盗られないよう、それなりの現金を持って。

明日は8時に朝食、9時に農園を出発という予定になった。

7時に起床。朝食まで時間があったのでベネフィシオ(精製所)の周りをぶらぶらと
散歩していると、ドン・アルトゥーロが来て精製所を案内してくれた。

世界初のシステムを作ったから見せてやると。

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【真ん中の塔に注目】

おお、確かにこれは見たことが無い!!これは発酵タンクの写真。真ん中にある
塔が新しい。発酵によって出来る温度が高く、汚れたガスはこの塔から排出され、
新鮮な酸素を中に供給する役割を持つ。これによってタンクの表面側と底側のパ
ーチメントの均一発酵を促進する。

この農園は、本当に次のこと、先のことを考えて、いつも投資をし続けている。これ
がエル・インヘルト農園がグアテマラのトップを走り続けることができる理由の一つ
だ。この姿勢を見習わないといけないとつくづく思う。

今年はコスタリカにも行ったようでベジャビスタのドン・エクトルにも会ったらしい。
国を超えて優秀な生産者たちの交流が進んでいるようだ。

それが関係あるのかないのか、コスタリカで良く見る乾燥用のビニールハウスを建
設中。天候に左右されない天日乾燥が可能になる。

ここでは通常、天日に3日間程度干した後、乾燥機を使って仕上げをしている。
(40~50℃の熱風を送り込み、乾燥機の中は30℃程度に保つ)

来年のオークションロットは、全て天日乾燥100%にするという。いったいどうなる
のかな?天日乾燥100%というと聞こえは良いが、品質を保証するものでは決して
ないと思う。

パナマのエスメラルダ農園もこのエル・インヘルト農園も天日と乾燥機をうまく使っ
て現在の地位を築いた。乾燥を天日100%にしたからといって品質が上がるという
保証は全くない。

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エル・インヘルトの新しい挑戦だろう。これが成功すれば、新しい付加価値を持った
新しいレベルのコーヒーが生まれる。楽しみに待とう。

エル・インヘルト農園には焙煎所があり、国内向けのコーヒー豆を焙煎して出荷し
ている。

以前はエルメリンドが一人で焙煎していたが、焙煎事業の拡大に伴い、釜をディー
ドリッヒ24キロに変えて、焙煎士も2人増やした。

2年前に来たときは、エルメリンド、アルミンド、イスラエルの3人がブンブン釜を回
していたが、現在は焙煎豆戦略の見直し中で、それほど出荷が無いらしく、この日
はイスラエルが2バッチやっただけで終わりだった。

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アルミンドなんかは、大工もできるので、他で家を作る仕事があると20日くらい農園
に来ていないということだった。

中米では急な仕事の増減に対応できるように、いろいろなことができる人が多いと思
う。1つの仕事を長く続けて高いレベルに到達するというよりは、そんなにレベルは高
くなくてもいいから色々な仕事がこなせたほうがいい。そのほうが、なんとか食べて
いける。そんな考え方。

そういえば、メキシコのホストファミリーのパパも10以上の職業経験があって、その
ときは自動車の塗装をやっていたが、他にもいろいろできる。
「なんでもできれば失職したときに、すぐに仕事が見つけやすいだろ」と言っていた。

予定通り9時に出発。デルマルが工事中のところまで送ってくれて、そこからピック
アップでレポソまで。(5Q)そこからミニバスに乗ってラ・メシーヤへ(4Q)

メシーヤについたが、どこにリネア・ドラダのターミナルがあるのかさっぱり分からな
い。近くの商店に入って、レジの女性に尋ねたら、「この坂を登ったところよ」と。
荷物をもっているならモトタクシーを使ったほうがいいというので、じゃあそうしようと
いうことに。

ちょうど店の前にモトタクシー(トゥクトゥク)が止まったので、すぐに乗ったらその女
性が大声で「3ケツァール以上は払っちゃダメよ!」と叫んでいた。「ありがとう。」

相場が分からないところで料金を教えてもらえるのはとてもありがたい。
こういうこと言ってくれる人がいるってことは、外国人相手にボッタクル運ちゃんがた
くさんいるんだろうなあ。

バックパッカーなら10Qでも多く取られたら大変な出来事だが、今はバックパッカ
ーではないので、時間の方が大切。ちょっとくらい多く取られようが、早く安全に
快適に目的地に着ければ、多少多くとられても気にならない。

ターミナルに着いて、アルトゥーロ名義で予約を伝えると、5と6番席のチケットを
渡された。

ああ、これでウエウエテナンゴともしばらくお別れだ。これに乗ればもうシティだ。
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by cafetenango | 2013-07-18 09:54 | グアテマラ(コーヒー)
2013年 07月 16日

エル・インヘルト農園その5(2013中米出張)

昨日はイエローナンセの話で終わってしまったので、今日こそはエル・インヘルト
農園シリーズを完結させよう。

余談だが、ユーチューブやニコニコ動画に「作業用BGM」みたいなのが沢山上が
っているが、あれ絶対に作業がはかどらない。聞いちゃう。

さて、農園の話。

イエローナンセ(イエローブレンド)の区画からさらに上にあがっていくとパンドラや
パタゴニアといったエル・インヘルトの名声を世界レベルに押し上げた有名な区画
がある。

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【パタゴニア 広い区画なのでスールとノルテに分かれている】

カフェテナンゴが昨年使用した『ファティマ』というパカマラ種は、パンドラ・ノルテで
収穫されたロット。パンドラは、ノルテ(北)とスール(南)に分かれており、ノルテの
ほうが若干日照量が多く、実が良く熟しやすい環境にある。ここで採れた完熟パカ
マラ種『ファティマ』に衝撃を受けたお客様は多かったようで、今でも『ファティマ』の
ことを聞かれたりする。

現在販売しているのは、『パタゴニア』というパンドラのさらに上に位置するエル・イ
ンヘルト農園の中でも最高地点に近い区画。

この区画は農園で最も面積が広いことから広大なパタゴニアになぞらえてこの名前
が付けられている。

この農園でパカマラ種が栽培されているのは5区画あるのだが、その中でも最も標
高が高いのがパタゴニア。

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【パタゴニアでドン・アルトゥーロが撮ってくれた!】

当然年間平均気温が最も低い為、熟すのに時間がかかるし、収穫量も少ない。天候
に左右されやすい環境ではあるが、良くできた年には硬く引き締まり、芳香成分をたっ
ぷりと蓄えた極上のパカマラ種ができる。

今年6月のオークションには出品しなかったのは、あまりにも生産量が少なかったため
だそうだ。
天候の影響と裏作が重なり、オークションロットに仕上げるだけの量が揃わなかったと
いうこと。

その代わりにパンドラ区画から【ノーブル・エイジ】という超絶ロットを作り上げた。
これこそ今年エル・インヘルト農園が最も自信を持って世界に送り出した【パカマラ界
最強暴君】。

口のなかでフルーツがのたうちまわる・・・・・全然出張報告から外れてきてしまったの
で、ここらで戻します。

パタゴニアという区画は、農園の最高標高区画であることはお話しましたね。ここの区
画の中で最も高い位置に植えられている品種って何か想像できますか?

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【ここより先は深い森 ここが農園の端っこ】

私は今回の出張で初めて知った。答えは「ブルーマウンテン」。ちょっと意外でしょ?
15年以上前に植えたものだということですが、なにせ標高が高いものでそんなに良い
結果がでてはいない様子。

ちなみにここのパカマラ種は、ドン・アルトゥーロがエルサルバドルに旅行に行った際に、
大きな実がたわわになっているパカマラの木を見て『これはすごい』とお持ち帰りしたも
の。

そして良い木だけをセレクションして、品質を高めてきた。だからここのパカマラ種は、
一味も二味も違うわけだ。(理由はそれだけではないが)

コーヒー生産について何を大切にしているかという私の質問にアルトゥーロはこう答えた。

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まず第一に『土』と『労働者』。次に環境。

言葉短く、深い答えです。

コーヒーの木を育てるのは土、苗床で様々な土壌に関する実験を見たことを思い出した。
実を摘んだり、精製施設を動かすのは労働者。ここでは、ひとりひとりが働きやすいよう
な様々な工夫がされている。(これについての詳細はまたどこかで)
汚染の無い無垢な森と共に美しく澄んだコーヒーを産出する農園。エル・インヘルト農園
に勝てる農園がこの先出てくるのだろうかと本気で考えた。

パタゴニアから少し下ったところで今度はゲイシャ種が植えられた区画へ。

ここのゲイシャ種は2種類。ゲイシャ・エチオピアとゲイシャ・セントロアメリカ。

ゲイシャ・セントロアメリカは、あのパナマ「エスメラルダ農園」から種を分けてもらっている。

このゲイシャ種もとにかく本家に負けないくらいの素晴らしい香味を持っている。が、高値
がつくので気軽に狙えない。(結構大手が狙ってくるので、落札は難しいと予想)

あとは、ブルボン・エナノというブルボンの矮小種の区画にも行った。
これは今年のオークションで出品される予定だったが、開催日間際に急遽出品とりやめに
なった品種。

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【ブルボン エナノの区画】

こんな感じで農園内のいろいろな区画を見てさすがに疲れた。

さて戻りましょうか。アルトゥーロさん。

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【さあ、これから下りましょう!】
戻ってから14時過ぎに昼食。ここの食事は本当に美味しい。珈琲も食事も最高だ。

食べながらドン・アルトゥーロが私にアドバイスをくれた。

「いいかYoshi。品質を最も大切にしろ。量は売らなくていい。本当に良いものを少しだけ
売ればいいんだ。これからを生き抜くにはそれが大切だ。」

ありがたいお言葉です。これからもカフェテナンゴは、品質第一で頑張ります!
あれ?エル・インヘルト農園のコーヒーも少しの販売でいいんですかね?

沢山売りたいです!アルトゥーロさん?

カフェテナンゴの「パタゴニア」はこちら
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by cafetenango | 2013-07-16 16:47 | グアテマラ(コーヒー)