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『世田谷コーヒー宣言』 スペシャルティコーヒー専門店カフェテナンゴの公式ブログ

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2021年 03月 04日

2021年 3月のおすすめセット

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創業以来、一度も販売したことのないインドネシア豆を限定で販売する。
インドネシアコーヒーといえば『マンデリン』。スマトラ島で収穫されるアラビカ種を指すブランド名である。
なのでこのビートルもマンデリンという名前で販売しても差し支えないのだが、それは古い売り方なので、現代的にロット名での販売にした。

一般的に深煎りにされて販売されることが多かった為、「苦い」というイメージが定着している。
とても特徴的なコーヒーで、草っぽく、食用ビーツのようなアーシーさに加えて小さな赤い果実を思わせる甘い香りがある(良品に限る)。20年くらい前はよく飲んでいたので、最近のマンデリンはどんなものかという個人的な興味とスタッフ達の勉強のために今回限定で仕入れを決定。

ちなみにビートルという名前は、このコーヒーが取れるリントン地区で良く見られるカブトムシから取っているそうだ。
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生産国:インドネシア
エリア:北スマトラ、リントン
品種:ジェンベル、シガラルタン etc.
標高:1200~1300m
精製:スマトラ式
生産者:ドロッサングールの小生産者

焙煎度:R:3 or R:5

<フレーバーコメント >
クルミ、シーダー
生クリーム

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カンデリージャは、創業前からずっとお世話になっているマイクロミル。ビッグサイトでコーヒーの展示会に来ていたオーナーのリカルドと名刺交換をしたのが始まりで、その時からずっと仲良くしている。

リカルドは、コスタリカで3本の指に入る巨大な農協のトップを務めていたので一時期カンデリージャを離脱していた。2年前に農園を訪れた際には、カンデリージャに戻っていたが、もう実務は息子に任せているようだった。
栽培から精製までコーヒーに関しては本当のプロで、マイクロミルのコンサルタントをやっていたこともある。
私はリカルドに連れられてマイクロミル立ち上げの現場に連れて行ってもらったこともある。

コスタリカの中でも特にタラス産のコーヒーを愛してやまないのは、このカンデリージャこそが私にとってのコスタリカマイクロミルの原点だからだ。
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生産国:コスタリカ
農園:ラ・カンデリージャ
品種:カツーラ
標高:約1450m
精製:フリーウォッシュト
オーナー:リカルド・エルナンデス

焙煎度:R:2

<フレーバーコメント >
アプリコット、オレンジ
メロン、ジューシー
蜂蜜、メープルシロップ
ヘーゼルナッツ



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# by cafetenango | 2021-03-04 08:15
2021年 02月 27日

コスタリカ ドン・マヨマイクロミル ロス・トゥカネス農園 カツアイ WH

2021年2月のおすすめセットで販売。

いつも使っていたラ・ロマと比べて白い花やジューシーな果実の感じが強く、甘味も十分なコーヒー。本当に気に入った!こんな素晴らしい農園があったなんて知らなかった。もっと早く使っていれば良かったと思ったくらい、今年のコスタリカ豆の掘り出し物。


以下、HPより
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タラスのみならずコスタリカ全体で見てもドン・マヨの活躍は異常なほどに目立っている。マイクロミルの先駆け的な存在としても有名だが近年はカップオブエクセレンスに複数ロットを入賞させるという神業をあたかも普通のことのようにやっているのである。カフェテナンゴでは、ラ・ロマ農園を毎年扱ってきたのだが、2020年COEで1位を獲った影響なのか生豆が不足し、仕入れがままならない状況になった為、今年はロス・トゥカネス農園のコーヒーに変更。ドン・マヨが数年前に始めた新しいプロジェクトだが、2019年にCOE入賞し、すでに結果を出している。冷涼でストイックな感じが伝わってくる硬派な液体。これからもっと面白くなりそうな予感がする。

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生産国:コスタリカ
農園:ロス・トゥカネス
品種:レッドカツアイ
標高:約1850m
精製:ホワイトハニー

焙煎度:R:3 or R:5

<フレーバーコメント >
(R:3)
白ぶどう
ホワイトチョコ
ヘーゼルナッツ
シルキー

(R:5)
黒糖、レザー
クローブ
アーモンド
チョコレート


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# by cafetenango | 2021-02-27 12:00
2021年 02月 26日

エル・インヘルト農園のイエローナンセ ナチュラル

2021年2月のおすすめセットとして販売。

イエローナンセのナチュラルは、今年初めて販売することになったが、これが素晴らしかった。メロンとチョコレートのイエローナンセフレーバーにナチュラルの果実感が上品に載り、両方の個性を活かして新しい風味が生み出されていた。
エル・インヘルト農園のナチュラル精製技術は中米でもトップクラスなのではないかと思う。

コーヒーチェリーを乾燥させる層の厚さやビニルハウス&網棚干しの際には、ウォッシュトとハウスを分けて乾燥させるなど、精製へのこだわりは本当にすごいものがある。

今回は1袋のみの入荷だったため、もう売り切れになってしまうが、秋にはもっと多くの麻袋が届くことでしょう。

以下、HPより
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コロナ禍で買い付けに行けない中、アルトゥーロとWhatsAppで購入ロットの相談をしていた。何度もサンプルを送ってもらい、カッピングを繰り返し、日本初上陸の『イエローパカマラ』をはじめとして素晴らしい内容の買付になったと喜んでいた。そろそろ船積みの指示かなと思っていた時に「イエローナンセのナチュラルが1袋だけ余っている。一緒に積もうか?」とメッセージが飛び込んできた。もうサンプルで風味を確かめる余裕はないが、ナンセのナチュラルなら絶対に大丈夫だと思った。すぐにOKを出してそのまま送ってもらうことに。届いたものは予想を超える出来栄えで、焼けば焼くだけ売れてしまう人気商品になってしまった。
イエローナンセのメロンやチョコレートのフレーバーにナチュラル由来の発酵系果実の甘い香りが融合して絶妙な味わい。通常、ナチュラルは浅めに焙煎するが、これはナンセ感を活かすため、シティで仕上げている。
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生産国:グアテマラ
農園:エル・インヘルト
品種:イエローカツーラ
   イエローカツアイ
標高:約1650m
精製:ナチュラル

焙煎度:R:3

<フレーバーコメント >
イチジク、イチゴミルク
ラム酒、レーズンチョコ
クリーミー


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# by cafetenango | 2021-02-26 09:30
2021年 01月 24日

COFFEE STAND OSSAION コーヒースタンド オサイオン

カフェテナンゴのコーヒーを飲めるコーヒースタンドが増えた!

中野のオサイオンだ。

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店内には座る場所が4席ほどあり、そとに2席。とても小さくコンパクトなコーヒースタンド。

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浅煎りから深煎りまで幅広い焙煎度のシングルオリジンコーヒーを揃えていて、注文ごとに一杯一杯丁寧にドリップしてくれる。

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カフェテナンゴ最高級クラスのコーヒーが中野で味わえる。
(HORIGUCHI COFFEEの豆も使用している)

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中野に行ったらぜひ寄ってみて欲しい。
フレンドリーで情熱と元気がいっぱいのオーナーさんご夫婦が出迎えてくれるでしょう。

COFFEE STAND OSSAION 東京都中野区中野5-54-3 藤田ビル 1F

オサイオンのインスタグラムはこちら

# by cafetenango | 2021-01-24 13:40
2021年 01月 23日

ロズマ農園No.9とロズマラゴ

何年続いているのか分からなくなってしまった『今月のおすすめセット』。Webページを作って、記事を書いて、告知して。。。とにかく手間がかかるので今まで何度もやめようと思ったが、そのたびに思い直してなんとか続けてきた。

各商品ごとに解説を書くのだが、基本的にはその月が終わると消してしまう。自分でも過去にどんなものを書いていたのか全く覚えていない。せっかく書いたのだから記録しておくのも悪くないだろうと思い、ブログに載せておくことにした。

2021年1月のおすすめセット


■Finca Rosma No.9

グアテマラ北部のウエウエテナンゴ県。メキシコに向かう幹線道路から右側に入るとそこからは山道だ。サン・ペドロ・ネクタというこの地域は、近年ロズマ農園やラス・ロサス農園といったカップオブエクセレンスで入賞を繰り返す有名な農園がひしめき合うスぺシャルティコーヒーの大産地である。尾根に沿って進む凸凹道を4WDでひたすら走る。途中にはコーヒーで生計を立てる小さな集落がいくつかあり、小さな学校や商店がぽつぽつと見える。ロズマ農園はあまりに山奥すぎて道が無く、自分たちが農園に行く為だけに作った道を通らなければいけない。そこはさらに路面が不安定で本当に収穫したチェリーが積み出しできるのか心配になるほどだ。実際に農園に立った時の景色が上の写真である。この付近で最も標高の高い場所。この斜面の最も尾根に近い場所でNo.9は収穫される。コーヒーの大産地グアテマラの中でも際立って素晴らしい品質を誇るコーヒーが次々と生み出される奇跡のような場所。このコーヒーを手にすることができるというだけでもコーヒー屋をやっていてよかったと思う。




■Finca Rosma Rosmarago

ロズマで採れる「マラゴジペ」と「パカマラ」の混合ロットを『ロズマラゴ』と呼ぶ。ロズマ農園の大粒品種を表すブランド名ということだ。カップオブエクセレンスで幾度も入賞しているので認知度が高く良質ロットは世界のバイヤー達と奪い合いである。カフェテナンゴとは取引が始まってまだ4期目ということもあり、割り当ては少なかった。しかし今年はコロナ禍の影響を受けたバイヤー達が買い付けを減らした為、その隙をついて例年の2倍の買付に成功。しかも1550m付近で採れたものと1650m付近で採れたもの2ロット!僅か100m差と思うなかれ。買付け時のカッピングの際には、凝縮度にきちんと違いが感じられた。今回販売するのは1650mの方だが、そのうち1550mのロットと飲み比べができるセットを販売予定だ。




カフェテナンゴのロズマ農園のページ


# by cafetenango | 2021-01-23 20:20