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『世田谷コーヒー宣言』 スペシャルティコーヒー専門店カフェテナンゴの公式ブログ

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2012年 07月 23日

コスタリカ出張2012 その21 エルサル・デ・サルセロ

>5月12日

ドン・マヨカフェからリカルド・ペレスの車に乗ってウエストバレーのサルセロ村へ。

ドン・チェペ農園のコーヒーを精製しているエルサル・デ・サルセロミルを訪問。

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【入口】
エルサル・デ・サルセロは、年間4000キンタールを処理するミルに成長していた。

50農園のコーヒーを精製するとのことだからすごい。

ここまでくるともうマイクロミルとはいいがたい。

さすがにこのミルの処理能力を超えてしまったということで、来年からは精製する量を
減らすということだ。

大規模になればなるほど、品質は落ちてゆく。これは珈琲に限ったことではない。

工場で大量に作られるお菓子と、パティシエが一つ一つ仕上げるお菓子と

どちらが品質が高いものが出来るか、考えただけでわかるだろう。

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【ここで処理する農園の位置を示している】

エルサル・デ・サルセロは、自分たちのミルの限界を見極め、「品質を重視する」という

マイクロミルの原点に戻ることで、来年はさらに高品質なコーヒーを生産するだろう。

とはいえ4000キンタールも処理していて今の品質レベルのものを生み出している

のだから大したものだ。

自慢の精製機器(ペナゴス)も見せてもらったが、完熟の実だけ果皮を取り除ける
ように特別な仕掛けがしてあった。

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この仕掛け、コスタリカではこことドン・マヨとブルマスの3か所にしか今のところないらしい。

さて、エルサル・デ・サルセロを経営するリカルド・ペレスが自ら所有する農園は

『サンタ・ルシア農園』。標高1700mのオーガニックコーヒー農園だ。

ここのコーヒーは日本に入ってきているが、某コーヒー会社が独占で使っているので
カフェテナンゴには入荷しない。残念。

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【ビニールハウスの中で乾燥させる】

「エルサル・デ・サルセロ」というのは、精製所の名前であって、農園の名前ではないので

注意が必要。

ネットを覗くと「エルサル・デ・サルセロ」という名前でコーヒー豆を売っているお店があるが、

エルサル・デ・サルセロは精製所のことなので、どこの農園で採れた豆なのか分からない。

せっかくのスペシャルティコーヒーが台無しである。

きちんとどこで採れたかを説明しなければスペシャルティの意味は無い。

カフェテナンゴで扱うのは、エルサル・デ・サルセロで精製処理された『ドン・チェペ農園』

コーヒーだ。

by cafetenango | 2012-07-23 22:54 | コスタリカ(コーヒー)


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